TOEFL Writingは対策がもっとも難しいと思います。テンプレートや多くの英単語、表現を身につけ、使えても、点数は伸びません。なぜなら、TOEFL Writingでは英単語や表現よりも、自然な英語が使われているのか、そして何よりも文章構成やその一貫性が評価されるからです。
つまり、その人の文章力や論理性によるところが大きいのです。ですがこれも訓練してしまえば、かならず身につけられます。裏を返せば、文章構成さえしっかりしていれば、7割近くは点数が取れてしましいます。あとの3割は英単語や表現、その日の運です。それでは具体的にWritingの対策法を紹介します
TOEFL Writing 対策
TOEFL Writingで何が求められているのか知る
TOEFL Speaking 対策でも紹介しましたが、TOEFLの点数を上げたい場合は、TOEFL試験自体を知ることが重要です。こちらを正確に説明してくれている動画があるので共有します。
この方はJosh MacPhersonという方で、TST PrepというオンラインTOEFLスクールの代表です。このTST PrepではReadingだけでなくListening、Speaking、Writingの対策はもちろん、有用な無料教材が多くあるので、TOEFL学習に役立ててください !
またWriting用のテンプレートがこの下の動画の説明欄にあるので、そちらも活用してください!
こちらの動画を要約すると下記のようになります。
Writing対策の秘訣
- 動詞を簡単な時制にする – 簡単な時制のほうが整合性や統一感が出る。また、時制によってその役割が違う。例①現在形 – 自分の理由や意見を話す時に使われる ②過去形 – 個人的な経験について話す時に使われる ③条件文 – 個人的な経験に対して結論で終わる時、または導入部分で自分の意見を言う時に使われる
- スペルチェックなしでエッセイをタイピングで作る – 実際の試験ではスペルを間違えても、自動変換をしてくれないので、それに慣れる必要がある
- エッセイを書くことに自信を持つ – 大事なのは聞いたことや書かれていることが、エッセイに含まれていること
- テンプレートを使う – テンプレートは役に立つが、頼りすぎてはいけない
- 単語を多く書く – 文字数が多いのは良いことだが、本当に大事なのは構成なので、多すぎてはいけない
- エッセイの編集時間を最大限活用する – ミスを防ぐことで、減点を抑えられる
- 自分のライティングを確認する – フィードバックを得ることで英語学習が円滑になる
- 技術を活用する – Grammrlyのようなサービスを利用する
- 帰りたい欲を抑える – 試験の最後の時間まで、エッセイを書いて改善したり、編集してミスを修正する
- 英語ができる先生を探す – フィードバックを得ることで英語学習が円滑になる
具体的にこの内容をより深く理解したい場合、上記の動画を見て学習することをお勧めします。
出題される学問の背景知識を覚える
TOEFLは、大学生なら知っておくべき、教養や知識に関する問題が多く出題されます。
例えば、人類学、考古学、世界文明、アメリカの歴史や法律、生態学、生物学、植物学、環境問題、気象学、天文学、地学、人体、化学、物理、芸術、経済学、建築学、心理学、先端技術etcが出題範囲です。
試験当日はこれらの歴史だったり、技術や研究等の応用が重ねられた問題が出てきます。なので、あらかじめこれらの簡単な知識を頭に入れておくのがいいでしょう。なぜなら、何も知識がない状態とある状態では、試験を受けたとき、頭の情報処理速度が全然違うからです。試験の時に、少しでも時間や余裕を持ちたいのであれば、これらの内容をあらかじめ学習することをおすすめします。
西洋式に考える
西洋は論理性や合理性を重視され、試験ではその考え方の質が評価されます。そのため、その枠組みから外れてしまえば、自然と点数も減点になってしまうのです。具体的に、下記はその西洋式思考をするためにしてはいけない論法です。これらが当てはまらなければ、自然と論理的な筋の通る思考ができるようになります。
- Hasty Generalization
- Post Hoe Ergo proper Hoe
- Slippery Slope
- Red Herring
- Appeal to Tradition
- False Dilemma
- Bandwagon
- Ad Hominem
①不十分な例で自分の意見をサポートすることで、例えば、2、3人の政治家が賄賂を受け取っていたとニュースが流れた時に、だから政治家全員が賄賂を受けっていると決めつけては論理的ではありせません。なぜなら、必ずしも全員が賄賂を受け取っているわけではないからです。
②時間の前後関係を因果関係と混同することで、例えば、ギャンブルを行い、勝負に勝ち、大金をもらった時に、赤いジャケットをしていたからという理由で、ふたたびギャンブルをしては痛い目をみるかもしれません。なぜなら、論理的に考えるとすればギャンブルの勝利と赤いジャケットにはなんの相関性をないためです。
③エスカレート論法のことで、例えば、消費税が5%になれば、次は7%になり、次は10%になるとした考え方は論理性に欠けます。なぜなら、数字が上がるという信憑性もなければ、将来の起こり得るかもしれない可能性をベースに考えているからです。
④人の注意をそらすことで、例えば、政治家がある質問を受けた時に、関係のない話題を導入して話を逸らそうとする場面が多くあると思いますが、これは合理性をかける要因になります。なぜなら、そのある質問に答えていないからです。④は実際にエッセイや討論をする時に、頻繁に起きやすいので特に意識することをおすすめします。
⑤昔の方が今よりいいという伝統を重視する考え方で、例えば、昔の時代の人々の方が、今の人々より幸せに暮らしていたという考え方は、論理性の枠組みからみれば筋に合いません。なぜなら、今を生きている人たちのほうが昔よりも、幸せに暮らしているかもしれないためであり、そもそも何に幸せを感じるのかは個人によって違いからです。
⑥偽りのジレンマは、なんらかの問題の解決策が、2つしかないとする白黒論的な思考法で、例えば、会社で2週間以内に成果を出さなければいけないとして、上司から成果を出すために残業をするか、やめるかの選択を迫られるのは論外です。なぜなら、残業をしなくても、画期的なアイディアを出して、成果を出すこともできるかもしれないためです。
⑦大衆意見による正当化を図ろうとする思考法で、例えば、このレストランでは、5$のチップをあらかじめ出すのが常識と言われた場合、それは論理性の離反になります。なぜなら、常識というのはその個人や社会では適用されるかもしれませんが、全世界共通ではないからです。
⑧人格攻撃のことで、相手の意見や提案ではなく、人格を批判する考え方です。例えば、君が上司になるには10年早いというのは筋があいません。なぜなら、能力を発揮し、成果を出せば、今すぐにも上司になれるかもないためです。
下記は上記と関連のある記事です。参考にどうぞ。
テンプレートを覚える(作る)
テンプレートをあらかじめ覚えて、試験に望むのは素晴らしい対策です。ですが、いくつか注意して欲しい点があります。
- テンプレートは、一例にすぎない
- テンプレートに頼りすぎてはいけない
- できれば自分専用のテンプレートを作る
- 最終的には全ての質問に対して、テンプレートなしで柔軟に答えられるくらいにする
インターネット上には、様々な有用なテンプレートがあります。これらを参考にして、覚えるのは大変素晴らしいことですが、テンプレートはただの一例であるということを念頭においてください。また試験当日に覚えたテンプレートを使おうとしても、トピックや質問の内容と覚えたテンプレートが合わない場合は実際には多く、うまくいかないことの方が多いです。
なので、これらを対策するために自分専用のテンプレートをつくるのがいいでしょう。最初は一つだけ自分がしっくりくるテンプレートを作り、エッセイで書けるようにしましょう。それが終わったら、予備で2つまで別のテンプレートを作ってみましょう。
テンプレートを作ったり、単語や表現を覚えれば、要領を覚えます。そうなったら最終的にはテンプレートなしでもスラスラと書けるようになります。
友達やさまざまな媒体を使って、定期的にアウトプット&添削を受ける
単語や表現やテンプレートを作り、覚えただけでは身についたとは言えません。必ず覚えた内容をエッセイや日記等でアウトプットし、添削を受けましょう。理由は下記です。
- エッセイを書くことで、英単語や表現を覚えるようになる
- 添削を受けることで、フィードバックが得られるため、自信を持ってエッセイが書けるようになる
- 適切で自然な英語でエッセイが書けるようになる
Writingを伸ばしたいのであれば、言うまでもありませんが、まずエッセイを書かなければいけません。書くことによって単語や表現が覚えられます。エッセイを書き終えたら、添削を必ず受けることをお勧めするのですが、その理由は添削を通して、正しい英語の使い方を学べるからです。英語は同じ意味でも、若干のニュアンスの違いがある単語が多いのため、TOEFL試験では減点の対象になってしまうかもしれません。それを防ぐためにも添削は必須なのです。
過去問を解く
TOEFL Writingでは過去問を解くことを推奨します。なぜならWritingはIntegrated WritingとIndependent Writingで分かれているからです。
Independent Writingではお題に対して、エッセイをただ書けば良いのですが、Integrated Writingではまずお題となる説明文を約3分程度読んだあと、約3分間リスニングをするのですが、その内容は大概がその説明文に対する反論が流れます。そのあと説明文と反論についての説明文を忠実に書きます。
単純な作業ではありますが、これに慣れるためにも練習は必要です。なぜなら、それでエッセイを書くだけでなく、リスニングとメモを取る練習にもなるからです。
まとめ
上記にあった内容は英語学習だけでなく、ほかの言語学習にも応用できるので、ご活用ください!こちらの記事が、TOEFL学習に参考になった、または自分の言語学習法はこうだと、思ったらコメントを残していただけるとありがたいです(о´∀`о)
References – YouTube.com
thumbnail – edubenchmark.com
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