高校3年 (2016) ~ 韓国語教育院 (2016/08 ~ 2017/08)

お知らせ

 

高校3年 (2016)

その当時、私は普通の高校生だった。勉強はそこそこ。部活もそこそこ。やりたいこともなく、ただ呆然と時間を過ごす日々。世間的に高校生3年生になれば就職をするか大学受験をするかである。とりあえず大学受験して大卒になったほうが良いとの話をよく聞いていたため、” そこそこ勉強 ” から” 真面目に勉強 ” に変わり、勉強のストレスで鼻血が出て ” 高校生やってんな~  “ と思ったのは良い思い出。大学受験は経済的な理由から2校のみ。有名大学のみで滑り止めなしの受験をしたところ、見事に両方落ちてしまう。落ちたことは仕方がないので “来年東大を目標に頑張ろ” と適当な目標を立てて勉強とアルバイトをしながら日々を過ごしていた。

 

疑惑の奨学金

ある日、知人から海外留学に興味がないかと聞かれ ” そこそこ興味あります ” と答えたところ、奨学金をもらいながら大学に行けるとの話を聞きとりあえず書類を回してもらった。奨学金の内容をみたところ「教育院1年 + 大学4年間の授業料を免除」と書いており、懐疑主義の私は “ あっれれ~話が良すぎな~。何か裏があるんじゃ~ないのか ” と思った。詐欺かどうかわからないが、とりあえず必要書類を提出し面接等々の査定を受け、数日経った後、Gmailで合格したとのお知らせが来ていて、嬉しい反面 ” 果たして本当に奨学金もらえるの? ” や “ 仮に奨学金を受けれるとしてこの大学で大丈夫なのか ? ” といろいろと考えた結果、進学を決意した。

当時進学を決意した理由としては下記があった。

1, 授業料全額負担の奨学金は家庭の経済的に助かる(卒業まで一切授業料を払ってない)
2, 言語を現地で覚えられる(のちにトリリンガルになる)
3, ネームのある大学院を卒業して最終学歴とすれば学歴フィルターはケアできる (終わりよければ全てよし)
4, 家族から離れられる(家族が苦手だったため)
5, 海外留学かっこいい (夢見てました)

海外の大学進学は決まったが韓国の大学のため韓国語で授業を受けることになる。この奨学金制度の中にはその点をケアするかのごとく、語学学校である韓国語教育院に1年間通わせてくれる特典を準備してくれている。1年間韓国語を学ぶわけだがその間に起こったことを書いていく。

 

高校入学時の話

高校入学試験当日、ヤンキーのような学生から優等生のような学生まで幅広く会場におり、3(教師)対7(生徒)の面接で私を除く面接を受けている学生が将来の夢についての質問に対して “自衛隊に入って日本を敵国から守りたい” や ” プロレスで日本一になりたい ”、 “ 一流タレントになりたい ” 等の明るめの 夢」を言うなか、私は “ まだ具体的な夢はありませんが、現在は〇〇高校に入るのが夢です。” と夢のない解答をした。面接終了後数日が過ぎ、合格を確認。いざ入学式で新入生と顔を合わせてみてヤンキーや明るめの夢を答えた学生が全員落ちていて、私を含む地味なインキャたちがいる光景を見て、” 夢を持つ人たちが落ちて、夢のないかなさそうな人が受かるんだ。へー。まあ夢は叶ったか ” と含み笑いをし、その姿を周りから横目で見られちょっと気まずい雰囲気になった日を今でも覚えている(その後、入学2日目で偶然蛍光灯を割ってしまいヤンキーだと思われたのも良い思い出)。

 

韓国語教育院 (2016/08 ~ 2017/08)

奨学金プログラムに参加することを決意しその関連の資料を読んでいたら、プログラムスタートが8月からと書いてあったのため、それまでアルバイトをし少しばかりではあるが韓国語を先に学んだ。渡韓当日になってもプログラムが始まる実感がないからか特に心理的な変化はなかった。そそくさと荷物を準備し、親にさよならし、電車で成田空港に向かう。飛行機の受付をしてチケットをもらい搭乗口に行き、飛行機に乗っても特に感想という感想はなかった。空を眺めていたら韓国に到着するとのアナウンスを聞き “ふーん” とそう思うだけ。到着し入国管理員にパスポートと留学ビザを提示し荷物を拾い上げる。

渡韓して最初に持った感想としては、韓国の気候は日本と比べたら程よいということだ。日本ではジメジメとした湿気とジリジリとした猛暑で苦痛の日々を過ごして来たが韓国の夏は過ごしやすい。韓国に対してあまり良い印象を持っていなかったが思いがけない好印象を持った。仁川空港で韓国語教育院行きのバスが来ていたので、それに乗り2時間ぐらい揺られ教育院に到着した。教育院寄宿舎を見た感想としては「新緑に包まれた、白く立派な石造の建造物」という印象だった。荷物を引きずりその建物に入り事務室で生徒証をもらい割り振られた部屋に向かった。

 

部屋メン(韓国語教育院)

事務所が2階で部屋は3階に位置しているのだが、その間に約1年間過ごすこととなる部屋をどのように改造しようか。また部屋は4人1部屋ということで、どのような印象を部屋メンに残しほどほどな人間関係を形成していこうか等を考えながら、部屋の門の前に立ちいざドアノブに手を回し、一言「こんにちは」と声をかけた。

部屋には3人の男がいた。
1人目は、メガネをかけたひょろ男
2人目は、体格の良さげなスポーツマン
3人目は、童顔コミュ障だ。

*メンバーを見た瞬間に感じた印象を純粋にそのまま書き記しており他意はないありません。該当者その他、不快に思う方がいましたらすいません m(_ _)m

顔を見た瞬間なにか懐かしい感じがした。どこかで見たことのある顔があるのだ。3人目の顔がそれに該当した。よくよくみると高校で見た顔だった。” そんなことあるのか? ” と心の中で思いつつ  “ お前 T.Sか? ” と尋ねたところ向こうもこちらを認知したらしく、びっくりしている様子だった。なんということだろうか。高校での知り合いが同じ奨学金プログラムに参加していたのである。お互いびっくりしなぜか敬語で挨拶を交わした、あの不思議な出会い(再会?)は今でも忘れらない。

3人目は、童顔くん(以下 童顔コミュ障)だ。 と3人目を童顔コミュ障とした命名したのはわけがある。私とその3人目が通っていた学校は少し変わった学校だった。定時制という制度をとりながら、取りたい授業を聞き単位を獲得して卒業する大学システムを採用しており、学校らしくない外観、服装髪型自由、部活はあるが校庭なし、出席はカードをスキャン、クラスはあるにはあるが週1回しか顔を合わせない(卒業日になっても顔はわかっても名前がわからないクラスメイトもいた)等の普通の全日制では味わえない 「 自由 」 という言葉似合う学校だった (あの某携帯会社のCMに出ている有名女優の出身校です)。

偏差値はそこそこ高く、毎年東大進学を排出している学校であったからか全日制を選ばなかっただけあってかなかなか癖のある生徒たちが多くいた。その癖のある連中の中で彼がいた。彼と初めて出会ったのは高校生3年生の頃、体育の授業が被ったためだ。最初の印象は童顔。彼はスポーツが全般的に(特にバスケ)うまく、いわゆるテクニシャンのようなタイプであり、基本的に笑顔でスポーツをしていた。私も当時部活でサッカーをしており、その印象からもしかしたらスポーツ友達になれるかもしれないと思い、挨拶をしたところスルーされる。聞こえなかったかと思い、スポーツ中に話しかけて見ても白い歯を見せる笑顔をするだけでスルー。これらの事象から数ある人間関係の経験とこの学校の特異性からある一つの結論が導かれた。” こいつコミュ障だな” と。さまざまな印象の複合から “童顔コミュ障” というあだ名になったというわけだ。彼は高校卒業までコンビニ店員とのやりとりに怯え、コンビニにも行けなかったチェリーだったが、現在はコンビニに行き購買のやりとりができるようになり、また男女ともに問題なくコミュニケーションをとれるようになり、今では外国人の奥さんがいる。

彼と筆者はこの奇跡的で感動的な出会いと出身高校が同じことによりすぐに仲良くなった。そこで寄宿舎の住民達を紹介してくれたのだが、全くなんでか高校の時もそうであったが、癖の強めの人物達がいるのである。ここではその詳細は省くが、2年間歯磨きをしなかったり、シャワーに2ヶ月入っていない勇者、勉強をまったくしないが満点を取るいわゆる天才、ゴリゴリのマッチャ等々語り切れない。変な住民との寄宿舎生活は一年を通して、退屈はしなかったためそれなりにはよく過ごせたと考えている。

 

韓国語学習

教育院では人間関係だけでなく勉強面もうまくいった。勉強というのは韓国語学習だ。結果的には初級1から最高級まで飛び級を重ねて1年間で登りつめた。(1年であれば普通は高級1の終わりぐらいまでである)。某有名会社Sの○正義の言葉を借りるなら、私は教育院史上で一番韓国語を勉強したと言えるぐらい勉強をしたと思っている。

筆者の1日は朝8時くらいに起き朝食を食べ、9時~13時まで韓国語の授業を終わったあとは自由時間である。つまり韓国語の授業を4時間以外は、自由時間のため何をしようが自由である。寄宿舎の住民は授業が終わった後は、趣味だったり市内に行き遊ぶ等で時間を費やしていた反面、筆者は勉強に時間をひたすら投資した (1年間で授業を含め、平均最低8時間くらいは学習を継続していた)。

韓国語を猛勉強する理由は大学進学するには国家公認試験であるTOPIK4級を以上をとらなければいけないからである。これが取れない場合は奨学金の権利は剥奪され授業を受けた分の教育院の授業代を返金しなければいけない。私の家庭は経済的に厳しい局面にいることが多く、奨学金剥奪は大学入学が断念せざるおえないことはもちろん借金を背負うことになるため韓国語学習に動機を見出した。またほかの動機として韓国語の熟練度によって、今後の大学生生活の質が変わると考えたためだ。TOPIKの階級で一番高いのは6級なのでだが、私は6ヶ月の韓国語学習で5級(あと2点で6級だった、、、)を取った。つまり、6ヶ月で大学入学条件を満たしたのだ。

勉強の成果が出たことに対してそこそこ嬉しさを感じていたところ、教育院の先生から ” TOPIKでパーフェクトスコアをとっても、語彙力は中3程度だから、大学ではあまり役には立たないよ~ ” と現実を言われショボーンとなる。たしかに韓国語において外国人である私と母国語で授業を受ける韓国の学生とでは情報取得量に差が出るため、分野においての理解の速度や勉強効率を比べたら劣る。そのためそこで考えたのは韓国語の実力を伸ばすのは当然ながら、自分が行こうとしている分野(心理学)に関連のある単語を中心に覚えて、基礎理論を韓国語で学ぶことによって大学に早期適応しようと考えた。授業では最上級で韓国語で討論をしながら、寄宿舎では韓国語で一足先に心理学を学び続けた。

 

趣味

教育院では人間関係、学業と成功したのだが、これに貢献したものとして趣味を上げるべきだろう。筆者の当時の趣味はサッカーと乃木坂46だ。韓国語学習を効率化するため脳を韓国語に対応させる必要があると考えた。乃木坂46を大幅に制限をかけ、サッカーは不定期に行われるのと汗をかいた後、体に負荷がかかり洗濯をするのに100円かかることから、なにか言語学習に役に立つ趣味を持ちたいと考えた結果、ウクレレに辿り着いた。

ウクレレを趣味として選んだ理由として下記があった。
1, 楽器で音を奏でることは言語学習の効率を向上させる(脳に良い聞きました)
2, 生涯の趣味として継続できる(人生長いので、暇つぶしの手段として覚えるのは悪くない)
3, 手頃な価格から購入できる(教育院では成績優秀者にはいくらか報酬金が出ていたので実質無料で購入ができた。筆者は1年で4度成績優秀者として選ばれ、合計10万円ぐらい学業で稼いだ。)

実際に言語学習に肯定的な効果が生まれたかについての因果関係があったかはわからないが、韓国語学習の後、息抜きでウクレレを引くのは1つの楽しみにはなった。ウクレレにのめりこみ教育院を卒業する頃には、20曲ほど語り弾きができるようになった。また教育院の敷地にフットサル場があり、よくほかの韓国語を学びに来た留学生がサッカーをしていたため共に何回かして見たのだが、国ごとにプレースタイルが違うことを実感した。日本サッカーは戦力的でシステム化されたようなサッカーをする反面、教育院に集まった留学生達は集団ではなく個人技に焦点を当てたストレートサッカーをする傾向があった。もちろんプレイヤーの性格によるプレーだったり、ただただ魅せる足技の練習等の目的はあったが国ごとに特徴が出ていた。例えば、南アメリカ系の留学生は足技がうまかったり、アフリカ系の留学生は足のリーチが長く、シュートが強かったり、ヨーロッパ系の留学生は個人技よりもチームプレイに焦点を当て戦略的にプレーしたり、アジア系はパスを重点的回したり等の違いがあった。

サッカーをする留学生が韓国語を流暢に話せることが多かったのだが、その理由がサッカーをするときに使われる言語は韓国語が中心になっていたからだ。授業で学んだことを自然にアウトプットすることによって韓国語を実践し続けた結果、話せるようになったらしい。韓国語以外にも英語やスペイン語、フランス語等の言語でコニュニケーションが行われており、当時私は英語が話せなかったため、韓国語で話しかけるしかなかったがそれが逆に韓国語のアウトプットに繋がり、韓国語を話すことに抵抗がなくなり流暢に留学生と韓国語を通して、国際交流をすることができるようなった。

ここで感じたのは、スポーツはコミュニケーションツールとして優秀ということだ。ロシア人とチームを組みサッカーをしたことがあるのだが、お互い韓国語と英語ができずタジタジな韓国語と手話で簡単な戦略やポジションなどを伝えたのだが実際にプレーをするばするほど、会話が少なくなった。というのはパスやドリブル、ポゼッションなどを見てお互い感覚的にいつボールが欲しいのか、いつ仕掛けるのかがアイコンタクトを通してわかるようになるのだ。言語はなくなったがプレーによるコミュニケーションができるサッカーはさすが世界で一番人気のあるスポーツだと実感した。

 

韓国語教育院にご興味のあるお方へ

1, 韓国語教育院を実際に過ごされた方のブログです。

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